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大殿筋の働き

2014/2/27

今回は骨盤から大腿骨に付着する筋で、殿部を代表する筋とも言える大殿筋の解説です。前回解説した大腿筋膜張筋とは共に腸脛靭帯に関与する筋として、合わせて確認してみましょう。

大殿筋の構造

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殿筋線の後方、仙骨・尾骨・胸腰筋膜、仙結節靭帯から起こり、浅層は、大腿筋膜の外側部で腸脛靭帯へ移行。深層は大腿骨の臀部粗面に停止します。
支配神経はL4〜S2下殿神経です。

大殿筋の作用

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大殿筋が収縮すると、股関節の伸展に作用します。また股関節を外旋する働きももっています。

大殿筋と大腿筋膜張筋

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大殿筋と大腿筋膜張筋は内旋と外旋という反対の作用を持ちますが、その走行を見ると働きが良く理解できます。
大殿筋は殿部の最も浅層にあるので、触診するのは簡単です。