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外側翼突筋の働き

2014/2/5

前回の側頭筋の働きに続いて、咀嚼筋の解説です。今回は蝶形骨と下顎骨に付着する外側翼突筋の解説です。

外側翼突筋の構造

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外側翼突筋は全体として蝶形骨から起こり、下顎骨に停止します。支配神経は下顎神経の枝である翼突筋神経に支配されます。更に外側翼突筋は上頭と下頭の2つの走行を持っています。

外側翼突筋の上頭と下頭

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外側翼突筋の上頭と下頭の走行は上の図の通りです。

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上頭は蝶形骨の翼状突起側頭下面より起こり、下頭は蝶形骨の翼状突外側面より起こります。
停止は下顎骨の関節突起と一部関節包に付着します。

外側翼突筋の作用

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外側翼突筋が両側収縮すると、下顎骨の関節突起と関節円板を前方に引き出し、開口運動に働きます。

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外側翼突筋が片側収縮すると下顎骨を反体側に挙上させます。

次回は内側翼突筋の解説です。