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オトガイ舌骨筋の働き

2014/1/15

これまで解説してきた舌骨上筋群の最後の一つです。小さい筋肉ですが顎舌骨筋と走行が重なり、イメージがつき難い筋肉でもあるので走行と作用を解説していきます。

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オトガイ舌骨筋の構造

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オトガイ舌骨筋は下顎骨のオトガイ棘から起こり、舌骨体部に付着します。支配神経は舌下神経です。

オトガイ舌骨筋の作用

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オトガイ舌骨筋が収縮すると舌骨を前方に挙上します。また舌骨が固定されている状態でこの筋肉が収縮すると、下顎骨を後下方に引き下げます。
顎二腹筋の前腹顎舌骨筋と協調して開口筋として作用します。

顎舌骨筋とオトガイ舌骨筋の関係

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顎舌骨筋とオトガイ舌骨筋は非常に良く似た走行をとります。特徴としてはオトガイ舌骨筋は顎舌骨筋の上方から起こり、舌骨体部で顎舌骨筋より下方に停止します。