胸骨舌骨筋の働き
2014/1/17
前回舌骨下筋群の全体像を解説しました。今回から一つ一つの筋をピックアップして解説していきます。今回は胸骨舌骨筋の解説です。
胸骨舌骨筋の構造
胸骨舌骨筋はその名の通り胸骨と舌骨に付着する筋肉です。胸骨柄・第一肋軟骨から起こり舌骨体部に停止します。
支配神経はC1〜C3の頚神経です。舌骨上筋群はほとんどが脳神経の支配を受ける事に対して舌骨下筋群から体性神経の支配を受ける筋肉が出てきます。
噛み合わせが肩部や頚部に関連すると言われるのは顎と体幹をつなぐこの舌骨を介した上下筋群の為です。
胸骨舌骨筋の作用
胸骨舌骨筋が収縮すると、舌骨を前下方に引き下げます。
この筋肉は比較的表層にある筋肉なので、胸骨付近を触れて嚥下をするとその動きを確認する事ができます。
次回は肩甲骨と舌骨をつなぐ「肩甲舌骨筋」の解説です。