側頭筋の働き
2014/2/4
前回の咬筋の働きに続き、咀嚼筋の解説です。今回は側頭骨と下顎骨に付着する側頭筋の解説です。
側頭筋の構造
側頭筋は側頭骨から起こり、下顎骨の筋突起に停止します。支配神経は下顎神経です。
咬筋が下顎骨から頬骨に外側から走行するのに対して、側頭筋は頬骨弓の内側を走行しています。下顎骨を内外から覆っているのが分かります。
咬筋と側頭筋
咬筋と側頭筋の関係は上の図の通りです。走行を見ると咬筋が頬骨から下顎骨全体を持ち上げ、側頭筋が側頭骨から下顎枝を引っ張っているのが良く分かります。
側頭筋の作用
側頭筋が収縮すると、咀嚼筋として下顎骨を挙上させる事はもちろん、後部が収縮する事で下顎骨を後上方に引く作用も持っています。側頭筋の収縮はこめかみを触れた状態で歯を噛み締めるとその動きが容易に確認できます。
次回は外側翼突筋の解説です。