後斜角筋の働き
2014/1/30
前回に続き斜角筋群の解説です。今回は斜角筋群の最後の一つ後斜角筋の解説です。
後斜角筋の構造
後斜角筋はC4〜C6の横突起から起こり、第二肋骨に停止します。前斜角筋と中斜角筋より下位の頚椎に起始を持ち第一肋骨には停止しないので注意が必要です。支配神経は頚神経叢と腕神経叢です。
後斜角筋の作用
後斜角筋が収縮すると頚椎を前屈・側屈させます。また第二肋骨を引き上げ、頚椎固定時は前・中斜角筋と共に呼吸の補助筋として働きます。
前・中・後斜角筋の関係
ここで改めて3つの筋肉の走行を確認します。前・中斜角筋と後斜角筋とでは走行が少し異なる事が分かります。作用はほぼ同じで斜角筋群としての働きを覚えておくと臨床にも役立つでしょう。