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上腕二頭筋の働き

2013/12/17

上腕二頭筋の構造

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上腕二頭筋は一般的に最も有名な筋肉かもしれません。「力こぶ」を作る筋肉です。どんな方でも肘を曲げて力を入れると容易にその筋腹が確認できます。上腕二頭筋はその名の通り起始部を2つ持っていて短頭と長頭から成ります。支配神経は筋皮神経です。

上腕二頭筋の走行

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上腕二頭筋の2頭は図の様に分かれて走行しています。小結節を囲む様に走行しているのが特徴的です。

上腕二頭筋長頭

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上腕二頭筋長頭は肩甲骨関節上結節から起こり、結節間溝を通り橈骨粗面に停止します。上腕二頭筋が収縮すると肘関節を屈曲し、回外させます。

上腕二頭筋短頭

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上腕二頭筋短頭は肩甲骨の烏口突起から起こり橈骨粗面に停止します。一部は上腕二頭筋腱膜に付着します。作用は同じく肘関節を屈曲・回外させます。

上腕二頭筋の特徴

この筋肉は肘関節を屈曲する筋肉で、主に前腕を回外して肘を屈曲する際に強く収縮します。
筋長が長く筋腹も大きい事に加え、走行が2つの関節をまたいでいる特徴を持った筋肉で、その走行によるのかこの筋肉の痛みを訴える患者さんは非常に多くみられます。
直接な働きはなくとも投球動作やテニスなどで肩関節が過度に内外旋を繰り返すと上腕二頭筋にストレスがかかり言われています。