ハムストリングスの働き
2014/2/18
ハムストリングスは大腿後面を走行する筋肉の中で、坐骨から下腿骨付着する3つの筋肉の総称です。ハムストリングスの由来はHam(ハム)とStrings(ひも)で豚のもも肉をハムにする際、これらの筋肉の腱をひっかけて作られる事に起因します。
ハムストリングスの構造
ハムストリングスは内側ハムストリングスと外側ハムストリングスに分類されます。更に内側ハムストリングスは半膜様筋と半腱様筋の2つの筋肉で構成され、外側ハムストリングスは大腿二頭筋で構成されます。
支配神経は大体二頭筋の短頭がS1〜S2総腓骨神経支配を受け、その他はL5〜S2脛骨神経の支配を受けます。
ハムストリングスの作用
ハムストリングスが収縮すると、全体として股関節の伸展と膝関節の屈曲に作用します。膝関節と股関節にまたがって走行している為、二関節筋である事も知られています。
この筋肉の触診は非常に簡単で、膝関節を屈曲させて大腿後面を触ると容易にこの筋肉収縮が確認できます。
大まかな作用は膝関節の屈曲と股関節の伸展ですが、更に詳細な一つ一つの筋肉は次回から解説します。