Therapist Circle

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上腕筋の働き

2013/12/18

上腕筋の構造

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上腕筋は上腕二頭筋とともに肘を屈曲する筋肉です。上腕二頭筋に比べて小さい筋肉で、作用も肘の屈曲のみです。
上腕筋は上腕二頭筋よりも深層にある筋肉です。

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上腕筋は上腕骨の遠位1/3から起こり尺骨粗面に付着します。神経支配も上腕二頭筋と同じく筋皮神経です。
上腕筋が収縮すると肘関節を屈曲させます。

上腕筋と上腕二頭筋の走行

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上腕二頭筋は橈骨に付着するのに対して、上腕筋は尺骨に付着しています。この走行から同じ肘関節の屈曲という働きでも2つの筋肉には異なる点があります。
上腕二頭筋は前腕を回外位にしたとき強く収縮しますが、上腕筋は回内・回外どちらでもほぼ同じように収縮します。
これは回内・回外に際して橈骨が回転運動を起こしている為、筋の走行が変わってしまうからです。
尺骨は回転運動がほとんど無い為、関節のポジションに影響を受けず同じように収縮する事が出来ます。