三角筋の働き
2013/12/16
三角筋の構成
三角筋は肩の最外層にある筋肉で、肩全体を覆う様についています。三角筋が発達した身体を見るとその筋の筋腹や走行が一目で分かります。前部・中部・後部からなりそれぞれに肩を動かす役割を担っています。支配神経は腋窩神経です。
三角筋前部
三角筋前部は鎖骨の外側1/3から起こり上腕骨三角筋粗面に停止します。
三角筋前部が収縮すると肩関節を屈曲します。前部は内旋にも作用します。三角筋はその走行により動きが異なるので注意が必要です。
三角筋中部
三角筋中部は肩峰から起こり上腕骨三角筋粗面に停止します。
三角筋中部が収縮すると肩関節を外転します。肩を少し横に開いただけでその収縮がよく確認できます。
三角筋後部
三角筋後部は肩甲棘下縁から起こり上腕骨三角筋粗面に停止します。
三角筋後部が収縮すると肩関節を外旋します。前部と後部は腹側と背側という真逆の走行をとるので、作用も真逆になります。
三角筋後部はその走行から伸展にも作用します。
三角筋の習慣的機能の転倒
三角筋は前述の通り、走行によって異なる働きが特徴的な筋肉です。またよく例題として出される物に筋の習慣的機能の転倒があります。
三角筋前部は肩関節外転が90°以上になるとそこから本来の収縮とは反対の外転にも作用します。
この事は筋収縮と関節運動を考える際に非常に参考になる働きなので覚えておくと良いでしょう。